特に、幼稚園や保育園などは集団での食中毒が非常に起こりやすく毎日の予防や対策が必要不可欠になってきます。
また、万が一食中毒が発生してしまった時の対処法なども合わせて心得ておくべきですね。ポイントをいくつかご紹介します。
食中毒は基本、原因菌が食事に付着することで発生し体内へ侵入すると嘔吐や発心などの症状があらわれます。
つけない
食に関わる行動、調理はもちろん配膳の前にも手洗いを徹底すること。生もの等を扱ったあとの調理器具はその都度洗う。他には、食品から食品への菌の付着を防ぐために分けて密閉管理することも効果的です。
ふやさない
食材は基本低温で保存しましょう。高温多湿な環境では菌の繁殖が活発になります。10℃以下では菌の増殖はゆっくりとなり、更にはマイナス15℃以下では菌の繁殖は停止します。食材の期限だけに頼らず保存状態も徹底することが必要不可欠となります。
《やっつける》
やっつける
細菌は加熱するとほぼ死滅します。特に肉料理は良く加熱することが重要です。さらには、調理器具も洗った後に熱湯をかけることで細菌やウイルスを各段に付着を落とせます。
ウイルスの場合は、調理場や配膳する場所に『持ち込まない』『ひろげない』ことが重要です。
しかし、この様に大人が徹底していても子どもはハイハイ歩きやおもちゃを共同で使ったり触ることで色々な事を知り成長していきますよね。
日々の保育業務のなかで徹底しなければならないのは、子どもへの手洗いうがいの教育です。子どもの手洗いダンスや歌などもたくさんあるので有効活用してみてはいかがでしょうか。
食中毒の発生を日々予防していても、万が一発生してしまったときは
迅速な対応が求められます。まずは、食中毒の主な症状を覚えておく必要があります。
食中毒を疑う症状として、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢が最も多く見られる症状です。潜伏期間は食後30分から一週間以上と幅が広いため日々のチェックが重要となるでしょう。
園でできる緊急対処として嘔吐がある場合、脱水症状になることもあります。こまめに水分を取らせましょう。さらには、吐いたものが器官に詰まるのを防ぐために寝かせる時は仰向けは避け、横向きにすること。そして、市販の下痢止め薬を服用させるのは厳禁です。
そして、早急に医療機関を受診しましょう。
食中毒は、集団食中毒も恐ろしいですが家庭にも感染が広がる恐れがあるので保育スタッフ全員が子ども達を感染から守り意識を持ちながら保育にあたりましょう。