保育士の仕事をしていて、ある意味最も重要ともいえる業務が、保護者対応です。
先生の中でも悩みの多い子の業務ですが、特に新年度の最初の保護者対応は肝心です。最初の対応で保護者の信頼を勝ち得るか、不信感を持たれてしまうか決まってしまうといっても過言ではありません。
今回は保護者の方々と、円滑で良好な関係を築いていけるように、ポイントをいくつかご紹介いたします。
まずは入園式のあいさつ・自己紹介で保護者に良い印象を持ってもらうことが大事です。
自己紹介で最も大事物は「笑顔」。人の第一印象は、初対面の数秒で決まってしまうという説もあります。自分の自己紹介の場面になって、先生は初めて注目されます。
子どもたちには「やさしそうな先生だ」と思われ、保護者の方々には「自分の子ども任せても大丈夫そう」と思われるように、笑顔で自己紹介に臨みましょう。
新年度からしばらくは、なるべくポジティブなことを書きましょう。
連絡帳には「成長の記録」という大切な面もあります。事故の対応やネガティブな伝えなければいけないことは、なるべくお迎え時などに口頭で伝え、連絡帳はステキな成長日誌として保護者の方に親しみを持ってもらいましょう。
慣れてきたら、ネガティブだけれども大事なことも書いていきましょう。その際にも誠実さとスピード感を忘れないでくださいね。
新年度の始まりは保護者の方の戸惑いも多く、相談事やクレームが多く寄せられます。誠実に対応することで、保護者の心配を信頼に変えていきましょう。
問題を軽く見てはいけない
園児同士のけんかはよくあることです。
大したけがはしていないからと誰にも報告をせずにやり過ごしてしまい、後日保護者から電話がかかってきても、自分以外の先生が問題の把握をしていなければ保護者からの質問やクレームに対応もできません。
園内の報告・連絡・相談は緊密に、確実に行いましょう。
事故の後のフォロー
事故への対策は速やかに行いましょう。何の対策も立てない状態で次に同じ事故が起こってしまうと、「この園は園児のために何もしてくれない」という印象で固まってしまいます。
事故が起こった場合は原因と解決策を必ず園内で共有し、保護者にお知らせしましょう。
自己紹介のポイントは、笑顔と身だしなみ、そして元気にはきはきと話すことです。
クレーム対応については、誠実さを念頭に、スピード感をもって対応しましょう。
これから一年間、保護者や子どもたちと信頼関係を築いていけるかどうかは最初の対応にかかっているといっても過言ではありません。
自信をもって、ステキな一年にしていきましょう!