子どもたちが順調に成長している目安とも言えるなぜなぜ期。
適当に答えているとせっかくの好奇心の芽をつぶすことにもなりかねません。
この時期は保護者の方もお疲れなので、対応する保育士もフォローに回ります。
しかし、その保育士も絶句させられる「なぜなぜ」攻撃もあるもの。
こちらでは保育士が使う上手な切り返しについてご紹介しましょう。
なぜなぜ期とは
「なぜなぜ期」とは、子どもが好奇心を持ち、積極的に自分の疑問を追求する時期のことを指します。通常、3歳から5歳ごろが訪れる時期です。
この時期の子どもたちは、なぜ自分や周りのことが起こるのか、なぜ物事がある形や状態なのかといった疑問を持ちます。知的好奇心の赴くまま、何度も「なぜ?」と質問します。
「なぜなぜ期」は、子どもの成長や学習において重要な時期です。
この時期に積極的に質問を受け止め、子どもの好奇心や探求心を促すことで、彼らの思考力や問題解決能力の発達を支援することができます。
上手な切り返し
「なぜなぜ期」の子どもの質問にはできるだけ答えてあげたいものです。
しかし保育士も時間が限られています。好奇心の芽をつぶさずに保育士としての仕事も全うできるよう上手な切り返しが必要になります。
子どもに考えさせる
「どうしてだと思う?」「〇〇くんはなぜそう思ったのかな?」と質問を返して、子どもたちに自分で考えてもらいましょう。
子どもたちの豊かな発想力から、面白い答えが出てくることもあります。
子どもが自分自身で考える時間を大切にしましょう。
調べて確かめる
保育士さんの回答だけでは納得できない場合や、「もっと知りたい!」とますます興味津々になることもあるでしょう。
そんなときは、図鑑を使って調べたり、実際に体験する機会を作ってみましょう。
自分で調べたことや身をもって体験したことは、子どもたちの中にしっかりと定着します。
分からないときは一緒に考える
子どもたちからの質問に対して自信を持って答えられない場合もあるかもしれません。
そのような場合は、「先生もよく知らないから、一緒に考えてみよう」と言いながら、子どもたちと一緒に考えることも良いでしょう。保育士さんも子どもたちと共に成長できるチャンスです。
避けたい対応
保護者や教育者は、子どもの疑問に対して丁寧に答えるだけでなく、子ども自身が考える機会を与えたり、実際に体験させることで学びを深めることが重要です。
また、子どもの興味や関心に合わせた適切な教材や活動を提供することも効果的です。
「なぜなぜ期」は子どもの成長の貴重な時期であり、彼らの探求心や創造力を育むために、サポートとガイダンスを提供することが大切です。
だからこそ、適当に答えたり、なんでも教えてしまったり、「しつこい」「うるさい」「なんで同じこと何度も聞くの」と怒ったりするのは避けたいもの。
忙しくて気持ちに余裕がないと上手な切り返しをするのも難しくなりますが、できる限り子どもたちの学びをサポートして、その成長を促しましょう。