保育士が「子供と接していない時間」を「ノンコンタクトタイム」といいます。
保育現場では保育士の働き方改善のために取り入れるケースが増えてきていますが、具体的にはどのような業務のことを指すのかご存知ですか?
ノンコンタクトタイムを充実させることで子どもたちと触れ合える時間も増やすことができます。
ノンコンタクトタイムの主な業務
子どもたちと触れ合わない時間に行われる主な業務は以下のようなことでしょう。
連絡帳の記入
保育士日誌の記入
指導案の作成(月案・週案・日案)
園児管理票の記入
園児の保育記録の作成
会議
衛生管理
保護者対応
壁面装飾
行事の準備
これ以外にも新型コロナウイルス対策のための遊具やおもちゃ、絵本、誰もが触れるものの定期的な消毒、園によってはおむつ代や延長料金の計算を保育士が行っている場合もあります。
ノンコンタクトタイムの内容で園の質が変わる
バックオフィスで上記のノンコンタクトタイムに行われる業務のほとんどを行い、保育士には子どもたちとのふれあいの時間や保育の質を向上させるための保育士同士のコミュニケーションの時間に割いているという保育施設もあり、ノンコンタクトタイムの内容、保育士の過ごし方によって保育の質や保育士の離職率にもつながってくることがわかるのではないでしょうか。
保育施設の質をより高めるために必要か不必要かを含めて検討し、より良い保育施設になるよう努めていくことが大切になります。
ノンコンタクトタイムを確保するには
保育の質を向上させ、保育士の離職率を下げることが可能になるノンコンタクトタイム。
しかし、新しい制度を取り入れることに対して保育施設は消極的なことが多いです。
事務作業を行うためにノンコンタクトタイムをとる保育士が1人いると他の保育に携わる保育士に負担がかかります。
そのためスムーズにノンコンタクトタイムをとるには、余裕のある人材配置が必要でしょう。
必要な時間に短時間労働を行う保育補助のスタッフを導入したり、ICTのシステムを使って事務作業自体の効率化を図ったりして保育士のスケジュールに余裕をもたせるとノンコンタクトタイムを確保しやすくなります。
いかがでしょうか。
子どもと触れ合わず、事務作業などに従事するノンコンタクトタイムを開所時間内に導入することで、子どもたちと触れ合うための質があげられ、残業時間が減り、保育士同士のコミュニケーションが取りやすくなるというメリットがあります。
保護者とのやりとりする余裕も生まれるので、安心してお子さんを預かることができるでしょう。