どうする?夏休み明けの子どもの登園拒否

基本的には保育園に夏休みはないところが多いですが、パパママのお盆休み中はおうちで過ごしたり、園によっては夏休みがある場合も。
しかし、夏休みの楽しい時間が終わりを迎えると、子どもたちの中には登園を拒否したり、行きたがらなかったりすることがあります。これは珍しいことではなく、多くの家庭や保育園で見られる現象。
そんな、夏休み明けに子どもが登園を拒否する理由や、周囲の大人ができる対策について考えてみましょう。

どうして登園を拒否するの?

1. 環境の変化に対する不安
夏休み中は家族と過ごす時間が多く、子どもたちは親や自宅の環境に慣れ親しんでいます。そのため、突然保育園に戻ると「また新しい環境に慣れないといけない」という不安を感じることがあります。

2. 夏休みのリズムからの脱却が難しい
夏休みは遊びが中心で、生活のリズムが崩れがちです。普段より遅く起きたり、自由な時間を多く持ったりしていた子どもたちは、規則正しい登園時間や生活リズムに戻ることに抵抗を感じることもあります。

3. 「楽しい時間が終わってしまう」という気持ち
夏休みは普段の学校生活とは違い、自由な時間が多いので、楽しい思い出を作った後に「また勉強や園生活が始まる」と感じる子どもは、気持ちがついていかないことがあります。

おうちでの対応方法

1. 子どもの気持ちを理解し、寄り添う
子どもが登園を拒否したとき、無理に行かせようとするのではなく、まずはその気持ちに寄り添うことが大切です。「登園が嫌なんだね」「おうちで過ごすのが楽しかったね」と共感し、子どもがどんな気持ちを抱えているのかを聞いてあげましょう。

2. 登園前のルーチンを作る
朝の準備を一緒に楽しく行ったり、お気に入りのぬいぐるみやお弁当を持っていくことで、登園が少しでも楽しみになるように工夫します。登園の前に「お楽しみの時間」を設けることで、子どもが登園を前向きに捉えられるようになるかもしれません。

3. 段階的な慣らし保育を検討する
もし、登園拒否が長引くようであれば、少しずつ保育園の時間に慣れていくための「慣らし保育」を提案することも一つの方法です。最初は短い時間からスタートして、徐々に保育園に通う時間を増やしていくことで、子どもの不安を軽減できます。

4. ポジティブな言葉を使う
「保育園に行くとお友達と遊べるよ」「先生が待っているよ」といった、ポジティブな言葉で子どもを励ましましょう。子どもが登園することを楽しみに思えるように、良い点を強調することが大切です。

保育士としてできるサポート

1. ゆっくり時間をかけて接する
保育士としては、登園時に子どもが不安や戸惑いを感じている場合には、無理に園内に連れて行こうとせず、優しく声をかけたり、子どもの気持ちを理解してあげることが重要です。また、遊びを通じて少しずつ園に慣れていけるようにサポートしましょう。

2. 家庭との連携を大切にする
家庭での様子や、子どもが登園を拒否している理由をしっかりと保護者と共有し、協力して解決策を見つけることが大切です。保護者と連携しながら、少しずつ子どもをサポートしていくことが、解決の手助けになります。

3. ポジティブな声かけと遊びの誘導
登園後は子どもがすぐにリラックスできるよう、絵本やお気に入りの遊びを提供し、子どもの不安を取り除くようにします。安心感を与えることで、園で過ごす時間が心地よくなり、登園拒否が解消されることがあります。