子どもが給食を嫌がる理由とその対策とは?

園で食事の介助をしていると、なかなか食べ進められないことがあります。

理由はさまざまですが、場合によっては家庭との連携が必要になることもあるので、しっかりと観察が必要です。

参考までに園児が給食を嫌がる理由について見ていきましょう。

 

好き嫌い

大人でも好き嫌いはあります。子どもの好き嫌いは顕著です。

給食のメニューが口に合わない、苦手な食材や味がある場合食べたがらないことはよくあるでしょう。

味付け、食感、においなど好き嫌いにもパターンがあり、調理次第では同じ食材でも食べられることがあるので見極めは難しいですが、お皿の上で避けたり、口に入れても吐き出したりする場合は好き嫌いの可能性が高いでしょう。

もし好き嫌いが原因の場合は、保育士がおいしそうに目の前で食べてみると効果的です。

お友達がおいしそうに食べている姿をみるのも食材に興味をもつきっかけになってくれます。

また、その食材に関する絵本の読み聞かせをして興味をもってもらうのも良いですね。

病気や体調不良

食欲がなくなるような病気や体調不良の場合、給食を食べることができない場合があります。

普段は食べているメニューなのになかなか食べ進められないという場合は、体調不良の可能性があるでしょう。

普段からよく食べ方を観察して、おかしいなと感じたら体調不良を疑いましょう。

そこから発熱に気づくこともあります。

保護者の方から前日までに体調不良がなかったか、その連絡が届いていないかの確認も忘れないようにしましょう。

お子さんの様子がいつもと違うことに気づきやすくなります。

朝食が遅かった・食べ過ぎた

朝食がいつもの時間より遅かったり、いつもより量を食べすぎている場合、給食の時間までにお腹が空かないということもあります。

午前のおやつがある場合はなおさらです。

お腹が空いていないので給食への関心が薄く、お友達のどうこうやお片付けしたおもちゃに意識が行ってしまうのです。

この場合、日中の外遊びや室内遊びなど活動量が少ないことも関係してくるので、しっかりと運動してお腹を空かせるとよいでしょう。

無理のない範囲で活動量を増やして様子を見ます。

それでも難しい場合、少しだけ昼食の時間帯をずらすことも一つの手です。

同じように食が進まない子、逆に早食いをしてしまう子を分けて、11:30から食事のグループ、12:30から食事のグループとつくってみると、スムーズに食事が進むケースもあります。

まずは子どもたちをしっかり観察し、ご家庭での食事の様子、体調などを連絡帳で確認をして、子どもたちと楽しく昼食をとるということを進めていきましょう。