毎年9月の第3月曜日は「敬老の日」。
長年にわたり社会や家庭を支えてきたおじいちゃん・おばあちゃんに感謝の気持ちを伝える大切な日として、子どもたちと一緒にお祝いの機会を設ける園が少なくありません。子どもたちは「感謝する心」や「思いやりの気持ち」を学び、祖父母の世代にとっても心温まるひとときとなるでしょう。
ここでは、保育士の先生方に向けて、実際の保育現場で取り入れやすいイベントのアイデアをご紹介します。
子どもたちからの手作りプレゼント
プレゼントは、子どもたちが心を込めて準備するからこそ特別な意味を持ちます。
手形・足形アート
成長の証である手形や足形を花や動物に見立てて作品にすると、記念に残る一品になります。額に入れて贈ると保護者にも喜ばれます。
カードやメッセージ
簡単な言葉や絵でも、子どもなりの「ありがとう」が詰まったカードは宝物になります。保育士が一言添えてまとめるのも良い方法です。
折り紙や工作
季節の花を折って台紙に貼り付けたり、フォトフレームを手作りしたりするなど、工夫次第で華やかな贈り物ができます。
歌やダンスの発表会
子どもたちの元気な歌声や笑顔は、何よりのプレゼントです。
季節の歌や童謡
「ふるさと」や「幸せなら手をたたこう」など、世代を超えて親しまれる歌を選ぶと一緒に口ずさんでもらえます。
簡単なダンスや手遊び
短い振り付けを加えると、見ている方も自然と笑顔になり、場が和やかに盛り上がります。
映像配信の工夫
ご都合で来園できない祖父母のために、動画を撮影して後日配布したりオンライン配信したりする取り組みもおススメです。
世代をつなぐ交流活動
イベントの中で直接ふれあえる時間を設けると、子どもたちにとっても忘れられない経験になります。
昔遊び体験
けん玉・お手玉・あやとりなどを紹介し、祖父母が先生役になって遊ぶと、自然に会話が生まれます。
一緒に制作体験
折り紙や簡単な塗り絵を一緒に取り組むと、子どもと祖父母が協力しながら作品を完成させる達成感を味わえます。
おやつタイム
簡単なお菓子やお茶を囲んでの交流もおすすめです。保育園らしい手作りおやつを準備すると一層温かみが増します。
感謝を伝える時間を大切に
イベントの最後には、子どもたちからおじいちゃん・おばあちゃんに「ありがとう」を伝える時間を設けましょう。短い言葉や歌に合わせた一斉の挨拶でも十分に心が伝わります。
保護者を通じて「おじいちゃん・おばあちゃんにありがとうの言葉を伝えよう」と呼びかけ、家庭でも感謝の気持ちを共有してもらえるとより効果的です。