4歳になると3歳の頃よりも自我がさらにはっきりと芽生え自分と他者の区別ができるようになってきます。
それは大脳の発達が進んでいるからであり、それにより身の回りの人に興味や関心を抱くようになり、
人や物を観察をしたりします。そうすると自分も他の誰かに見られているのだということに気づき、
自分の行動を制御したり、今までとは違った行動をするようになったりします。
大脳の発達に伴い時間軸や空間軸を理解し始め、過去の出来事から現在や未来を想定する力が身についてきます。
「これをしたらお母さんに怒られたからしない」や「走りまわって転んでしまったから気をつけよう」
など過去の失敗から学び、現在や未来に活かすことができます。
また自分中心だった思考も他者を配慮する力が身についてくるので、相手を思いやったり、
相手を心配をするようになり人の気持ちが分かるようになってくるようになります。
4歳児におススメの絵本
そんな相手を思いやり考えることができる4歳児のお子さんの力を更に育てていくためにも、
思いやりが描かれている絵本をおススメします。
お友達がテーマの絵本や、また兄弟姉妹がいるお子さんには兄弟がテーマの絵本を
読み聞かせてあげることで、より相手のことを考える力が身についてきます。
作:いとうひろし「ルラルさんのにわ
作/絵:島田ゆか「ぶーちゃんとおにいちゃん」
作/絵:キヨノサチコ「ノンタンいもうといいな」
作/絵:浜田桂子「ぼくのかわいくないいもうと」
作:筒井頼子 絵:林朋子「あさえとちいさいいもうと」
作:ローレン・チャイルド 訳:木坂涼
「ぜったいがっこうにはいかないからね」
「ぜったいたべないからね」
「ぜったいねないからね」
覚える能力
思いやりだけでなく、4歳頃になると物語の人物名や物の順番を覚えたり、
数を数えたりする能力も発達してきます。小さい数字ならその数の差も
理解することができるようになり、中には引き算ができるお子さんもいます。
数字が絵よりも文章がメインな絵本を読み聞かせることで、
知的な刺激を与えることができます。知育絵本がおススメです。
作:いわいとしお 「100かいだてのいえ」
「ちか100かいだてのいえ」
作:いわむらかずお「14ひきのあさごはん」
絵:加藤久仁生 文:平田研也「つみきのいえ」
作:馬場のぼる「11ぴきのねこ」