事故や問題が相次ぐ保育現場。
人員を増やすため、政府が来年度から保育士など保育施設のスタッフを手厚く配置する保育施設へ補助金の拡充をする方向で来年度予算案の最終調整に入りました。
的確な施設に補助金が拡充され、保育士が働きやすい職場になることを祈る一方です。
来年の予算案へ
上記の通り、政府は来年度から現場スタッフを手厚く配置する保育施設へ補助金を拡充する方向で最終調整に入りました。
今年度繰り返された送迎バスへの置き去り、未だニュースで話題となる痛ましい虐待などの問題が相次ぐ保育現場への人手を増やすことを目的としています。
送迎バスへの置き去りで幼い生命が失われたニュースを受けてさまざまな対策を各保育施設で行われていますが、最後はやはり人の目と子どもたちへの意識が大切になるからでしょう。
来年度予算案に、関係閣僚感の理解や妥協など話し合いを経てて盛り込む考えを伝えています。
補助金拡充の対照
国の配置基準が70年以上変わっていないことをご存知でしょうか。
今回拡充対照の一つである4〜5歳児を保育している保育士の配置に関しては、30人に保育士1人となっています。
保育士の配置を上記の現行基準より手厚い「25人以上に保育士1人」などとしている施設に補助金の加算をするということです。
ただしこれは大規模な保育園に限られる見通しとのこと。
今一番必要とされている0〜2歳児が預けられている、政府の補助で受け皿が増えた小規模保育園は今の所対象外ということです。
月齢が違う0歳児3人を1人の保育士で保育するのも大変なことなのですけどね。
結局、今回の件では配置基準は変更しないけれど、公費で賄う人件費への女性を増やして、対象年齢・対象保育施設への保育士増員を後押ししたいという考えなのでしょう。
新規補助事業立案への期待
今回気になったのが「保育士を手助けする支援員の配置」ができる新たな補助事業を作るというもの。
保育補助とはまた違う形で保育士を補助する支援員ができるのかもしれません。
学童保育所の放課後児童支援員のような資格が新たにできるのかもしれませんね。
それも送迎バスへの置き去り事故を踏まえた、子どもたちへの目配り強化と保育スタッフの負担軽減を狙った登園・降園の際の手助けをするのだとか。
雇用の幅も広がりそうですね。
70年も前から4〜5歳を担当する保育士の配置基準は、実際に保育する園児の人数を配置基準の「30人(に1人)」で割った数になっています。
国の人件費に関する補助金はそのわり算の答えの分なんです。
手厚い配置にしようとすると結局保育施設の負担になります。
本当に必要なところに予算を割いてほしいものです。