ここ数日で、日本でも新型コロナウイルスの感染者数が急速に増えてきてましたね。
テレビをつければ、「コロナ」「外出自粛」「ロックダウン」「休校」「在宅ワーク」…など、
聞いていると気持ちが滅入る言葉ばかりが耳に入ってきます。
これ以上感染拡大させないためには、私たち一人ひとりが不急不要な外出を控えることはもちろんのことですが、
やはり、普段からの手洗いやうがいなどの基本的な取り組みが大事だと考えています。
こんな状況下でも、お子さんを預けて仕事に行かなくてはならない親御さんたちのために、
保育する上で、自身の予防をはじめ、園に安心して預けれらる環境作りと対策がいつも以上に大切だな、と感じています。
「ウイルスを持ち込まない」
私たち保育士は、出勤前には必ず検温し発熱がないかチェックしています。これは園児の登園前と同じですね。
保育士だけではなく、職員さんや送迎バスの運転手さんも保育園にいる人は全員です。
つい体が元気だと仕事に行ってしまいがちですが、大切なのは子どもたちの健康と安全なので、
そこは他の職業の人よりも、ちょっとした体の異変には普段から十分なくらいに気に留める必要があるんです。
預けに来た親御さんをはじめ、園に出入るする全ての人には、入口での手指のアルコール消毒に協力もしてもらっています。
園児たちも同じです。
家での生活習慣も重要ですが、登園時に自宅での様子など体調で変わったことがないか確認し、
少しでも不安材料がある子どもは預からないなど、いつも以上にチェックを厳しく行うことで、
まずは、園に「ウイルスを持ち込ませない」ことが一番重要になってきます。
仕事にどうしても行かなきゃいけいないと、子どもの発熱に気づきながらも預けていこうとする親御さんもいますので…。
「ウイルスを広げない」
子どもたちが集団生活を送る保育園で、真っ先に行うべきことは「飛沫感染の予防」です。
コロナウイルスの感染経路は、咳やクシャミなどに含まれるウイルスを吸い込むことによって感染する他、
ウイルスのついたおもちゃなどを触った手で、目や口を触わってしまうことによって感染する「接触感染」が考えらます。
予防には、他のウイルス同様、手洗いやうがいが効果的ですので、
登園時はもちろんのこと、活動の前後や給食前などにこまめにさせています。
保育室の床や、子どもたちが遊んだおもちゃの消毒は、お昼寝の時間なども使ってかなり徹底的に行っていますが、
子供たちは、何でも舐めたり口に入れたりしますので、かなり気を遣います。
マスクもある程度の年齢の子だとつけられますが、なかなか難しのが現状です。
咳やくしゃみをするときは、口や鼻を手やティッシュでしっかり覆い、その後は手洗いをしっかりさせ、
使ったティッシュは子供から預かりすぐに処分しています。
厚生労働省でも推奨している方法ですし、こういった「咳エチケット」を普段から教えるのも保育士の役目です。
また、体調が良くない子どもは例え発熱がなくても感染リスクがあるため、別室へ移し様子見し、早めのお迎えに協力してもらうようにしています。
「自宅でも意識を」
感染力が高いと言われているコロナウイルスが園に持ち込まれてしまうと、瞬く間に広まり、園自体を閉鎖しなくてはならない事態となります。
そのため、各家庭でも感染予防の意識を持ち、子どもにも手洗いうがいの声掛けなどの協力をしてもらうことも大切ですね。
また、私たち保育士も、ウイルス対応でいつも以上に体力を奪われているのが現状です。
栄養のある食事と休息も大事だとつくづく感じています。