保護者の方も覚えがあると思いますが寒くなるとトイレが近くなります。
うまくいっていたのにそういったお子さんに想定しづらい要因でトイレトレーニングが滞ってしまうこともあるものです。
お子さんが楽しくトイレトレーニングができるように保育施設では工夫しながら進めていきます。
保育園での実際のトイレトレーニングの方法についてご紹介しましょう。
家庭とのコミュニケーションを密に
トイレトレーニングは保育施設で行うだけではなかなか進みません。
ご家庭での様子などを丁寧に伺ってコミュニケーションを取りながら進めていくのです。
園で行っていることと、ご家庭での進め方や保護者の方の方針が違っているとお子さんが混乱してしまいます。
焦る必要は無いので、0歳児のうちからひとりで排泄ができる体験を少しずつ進めていき、2歳くらいになって本格的にトイレトレーニングを進めていくように園とご家庭で連携をすることが大切です。
一人ひとりの気持ちを汲む
個別に合わせていく
基本的には一人ひとりの発達の状況や様子に合わせてすすめる保育施設のトイレトレーニング。
「何歳だから」など月齢にこだわらず、発達はもちろん、意欲や気持ちを大切にしながら進めていきます。
お友達の様子をみて自分からやってみたいという気持ちがわいてから挑戦を促したり、興味をもった瞬間を見逃さないことが大切です。
スタートのタイミング
気持ちも大切ですが、実際にできる身体的タイミングはあります。
しっかりと立つことができること、座る姿勢が安定してできること、保育者の声掛けを理解し始められる時期が適切です。
1歳を迎えた頃から歩くことが上手になってきて、保育士の声掛けの内容もだんだんと理解できるようになってきます。
月齢を重ねるごとに「おむつを替えようね」という声かけの意味を理解し、「嫌」か「替えたい」かの意思表示をできるようになり、おまるに座ってみたくなる時期にさしかかってきたら、衣服の着脱を自分で行うことから少しずつ進めていくことが大切です。
トイレトレーニングで自信につなげる
身体的にも精神的にもスタートのタイミングを図れるようになり、衣服の着脱や意思表示ができるようになったら、まずはトイレの場所や空間がどのような場所かを理解し慣れていくことから始めていきます。
便座に座り排泄の体験をして、自分で排泄の感じを掴んでいくことが大切です。
定期的な声掛けとともに一人ひとりの「トイレに行きたい」という意思表示を受けて排泄をうながし、成功体験を増やしていきます。
その中で後始末の経験とやり方を伝え、おむつからパンツに挑戦していくこと、男の子の場合は立便器の経験もプラスし、また成功体験を増やすことで自信につなげるのです。
冬の時期、失敗することもあるでしょう。
そういった失敗体験も成長に必要です。その気持に寄り添い、汲み取りながら保育園では丁寧にトイレトレーニングを進めています。