進級おめでとうの会やお楽しみ会などのイベントでも子どもたちに人気の紙芝居。
古くから親しまれている読み聞かせの一つで、読み手が一枚絵を見せながらナレーションやキャラクターのセリフを読み聞かせて物語が進んでいきます。
ストーリーに合わせて絵を引き抜いていくことなど、子どもたちを夢中にするためのコツを抑えて楽しい時間にしたいですね。
子どもたちを夢中にするポイント
子どもたちを紙芝居に夢中にさせるためには、お話の中に引き込まなければいけません。
その際に抑えたいポイントは声の抑揚と絵の引き抜き方、演技で間をとることです。
一つずつ見ていきましょう。
声の抑揚
絵本の読み聞かせの場合必要以上にお芝居はしません。
子どもたちがイメージを膨らませやすいように配慮するためです。
しかし紙芝居の場合、お芝居なので読むスピードに緩急をつかたり、声のトーンや出し方に強弱をつけるなど、声に抑揚をつけることが大切です。
キャラクターになりきって声をかえたり、喜怒哀楽の感情を表現することも子どもたちを夢中にさせるポイントと言えるでしょう。
状況が伝わりやすく、感情移入もしやすくなります。
絵の引き抜き方
一定のテンポで絵を引き抜いていませんか?
素早く引き抜いたり途中で止めたり、じわじわとゆっくり引き抜くことで子どもたちの感情を揺り動かすことができます。
一枚いちまいひきぬくことによる場面転換も紙芝居の醍醐味。絵の引き抜き方は意外と重要なのです。
紙芝居の教材は場面に合わせた引き抜き方が記されている場合があります。その指示に従うと間違いないでしょう。
引き抜き方を工夫する場合、物語の下読みをしてしっかりと練習しておくことがコツになります。
演技で間をとる
絵を引き抜く場面転換も間をとることに通じますが、セリフとセリフの間やシーンの前後などに一呼吸おくことによる「間」を生み出すことができます。
次の展開への期待感を煽ったり、場面の終わりに余韻をもたせたりといった効果的な演出となるでしょう。
物語が盛り上がっているときには間を作らず、山場が終わった直後は間を大きくとるなど、子どもたちの様子をみながら工夫してみてください。
下準備をしっかりと
子どもたちが夢中になる紙芝居の読み方のコツをご紹介しました。
声の抑揚をつけることも、絵を引き抜くスピードや間をとることも、すべていきなり紙芝居を読み始めてなんとかなるものではありません。
子どもたちを物語に集中させるためには、そういったコツを抑えられるように下読みはもちろん練習が必要なのです。
紙芝居は季節行事やイベントなどさまざまなシーンで大人数に向けて行うことが多いでしょう。
ときには保護者の方も一緒に楽しむこともあります。
保護者の方が後ろにいる場合でも子どもたちが集中しやすくなるように入念にした準備を行っておきましょう。