毎日の保育のなかで、『おやつ』の時間は子どもの成長にとっても欠かせないものとなります。今日はそのおやつ時間の中での、ポイントをまとめてご紹介します。
大人にとっては、小腹を満たす為のおやつですが小さい子どもにとっては楽しみの他に重要なことがあります。小さい子どもは、一日3回の食事の中では必要な栄養素とカロリーが補えません。胃袋の大きさで比べても、大人の三分の一程度しかないため一度で摂取できるカロリーが低いのです。
そして、子どもは大人より代謝がいいため消費するエネルギーも多くおやつの役割としては捕食ということになります。最近では、食育という言葉もあり子どもにとってのおやつがいかに重要なのか先生同士で覚えておきましょう。
おやつを与える時のポイント
①時間を決めましょう
毎日違う時間に与えたり、だらだらと何分もおやつを与えるのは好ましくありません。
1歳半から2歳児は1日2回、3歳から5歳児は1日1回のおやつが適切です。
②量を決めましょう
1歳児から2歳児は1日2回のおやつで合わせて100から150キロカロリー
3歳から5歳は1日1回のおやつで150から200キロカロリー
③市販品に注意
市販品を使うときには、幼児向きや赤ちゃん用などの表示がついている物を選び、保存料や甘味料なども多く使われているので必ずパッケージを確認してから与えるようにしましょう。そして、市販品の人工的な味は味覚の発達を妨げることもあるので、果物や自然の食品と一緒に与える事が好ましいでしょう。
④食事で不足しがちな栄養素を取り入れましょう
牛乳や乳製品、小魚、果物など手軽に短時間で用意できる食品を上手に使う事を意識しましょう。
また、この他にも幼児期の子どもにとってはおやつの時間がコミュニケーションの場となり大切な学びの時間です。おやつの時間で正しい食事のルールを教えることも保育士にとっては重要なことです。
そして、おやつを通して季節感を感じられるものを用意することで学びも増えます。手作りおやつだと更にいろいろなアレンジを通して子ども達に喜んでもらえるでしょう。おやつを食べる前に手遊びなどを導入して落ち着いた気持ちを持たせ、おやつ時間に切り替えることも子どもが安心して食事を得られるきっかけにもなります。おやつの工夫ひとつで子どもの成長にとって大切なものとなるように、保育士同士でアイデアをアップデートしていけるととても良いのではないでしょうか