保育園での園児同士のケンカは日常茶飯事ですが、正しい対応を心得ることはとても重要です。
冷静に原因を見極め、次がないように子どもたちへ成長を促す必要があります。
ケンカへの対応はどうすればいいのでしょうか。
ケンカがおきてしまったら
子どもたちにしっかりとケンカの予防につながる対応をしていきましょう。
冷静な観察と対応
ケンカが起こった際には、まず冷静に状況を観察しましょう。ケンカの背後にはさまざまな要因があることがあります。感情の高まりや欲求の衝突など、子どもたちが抱える問題を的確に把握し、適切な対応を心掛けましょう。
コミュニケーションの重要性
ケンカを解決するためには、子どもたちとのコミュニケーションが欠かせません。子どもたちには自分の気持ちや意見を言葉で表現する力を育てる必要があります。積極的に子どもたちと対話し、感情や思いを共有することで、ケンカを予防したり解決に導くことができます。
公平な立場とルールの遵守
ケンカの対応では、公平な立場を保つことが大切です。一方的に加害者や被害者を決めつけず、双方の話を聞き、公正な判断を行いましょう。また、保育園内にはルールが存在しますので、子どもたちにルールを遵守することの重要性を理解させるよう努めましょう。
問題解決のフォロー
子どもたちが問題を抱えた際には、彼らに解決策を自ら考えさせることが重要です。彼らの創造力や思考力を引き出すために、質問を投げかけたり、選択肢を提示したりして、彼らが自分で解決策を見つける手助けをしましょう。
保護者への対応
子どもたちが園でトラブルを起こしたら、保護者に伝える必要があります。
保護者対応も保育士の大切な仕事の一環で、子どもたちが傷ついていたり、ケガをしたりしたときにご家庭でのフォローが大切になるからです。
その際、公平に真摯に事実を伝えて、保育士側の落ち度を謝罪した場合でも、保護者が難色を示す場合があります。
誰しも我が子を大切にして欲しいと思うのは自然なことですがクレームに発展することもあるでしょう。
大切なお子さんを思うあまりについカッとなってしまったというケースもあるので、まずは誠心誠意保護者の言葉を受け止めましょう。
その間反論などせず保護者の訴えたいことや何に対して感情的になっているのかを観察し、感情を吐き出させあげてください。
その上で園長や主任保育士とチームで、代替案を伝えたり、できることにすぐ取り組むと伝えたりして鉾をおさめてもらいましょう。
預かっている園でトラブルを未然に防げなかったことは落ち度であるので、理不尽なことを言われても反論せず、丁寧な態度で聴くことが大切です。