子どもが小学校に上がってから、預け先としてまず頼りたいのが「学童保育」です。
ところが、子育て世代の共働きやひとり親家庭が増えたのに伴って、最近では学童の待機児童問題が全国で広がっています。
お子さんの小学校入学を控えて、働き方について悩むご家庭も少なくありません。
受付が目前にせまった学童保育について、詳しくご案内しましょう。
そもそも「学童保育」とは
全国的に「放課後児童クラブ」といった名称で親しまれている学童保育ですが、正式名称は「放課後児童健全育成事業」。厚生労働省の管轄です。
仕事や病気、介護などさまざまな理由により、小学生の子どもの世話をすることが難しい親に代わって、指導員が子どもを預かってくれます。
全国に26,000ヶ所以上と聞くと多く感じますが、最近では入所待ちをしている家庭も少なくありません。
なお、うち7割は民間施設で、利用するには公設の学童より高い保育料を負担する必要があります。
保育時間と保育料
仕事を持つ両親にとって、もっとも気になるのが開所時間。
市区町村によりますが、公設学童はだいたい18時半まで。一方で民間学童は20時とか、21時まで預かってくれるところもあります。
また、民間学童は日曜も開所しているところがありますが、公設学童は基本的にどこもお休みです。
ただし、そこには保育料の違いが。
公設学童はおおむね4~6千円くらいですが、民間の場合は3~5万円くらいのところが多いようです。どちらもこれに加えて、食事代や延長保育料が別途必要になります。
申し込むには?
全国どこでも、公立小学校に上がる子には秋~冬に「就学前検診」があります。そのときに学童保育の案内が配られたり、説明会の申し込みについてアナウンスがあるので、チェックしましょう。
入所希望者が定員を上回ることも多く、市区町村によっては、保育園のように「入所審査基準の指数」や「調整指数」に基づいた審査が行われることも。
保護者の勤務日数や勤務時間、家族構成などを聞かれますが、正社員でもパートでも指数には影響しません。
なお、早い地域では、前年の10~11月ころから申し込み受付が始まるようです。
入学と同時に利用するためには、申し込み忘れや期限を過ぎたりすることのないよう、早めに情報収集をはじめましょう。