夜間や休日に子どもが突然熱を出すと、親としては不安になりがちです。病院が閉まっている時間帯や、緊急性が分からない状況では、どう対処すればいいのか悩むことも多いでしょう。
子どもが夜や休日に発熱した場合の基本的な対応方法や、症状別の目安について詳しく解説します。万が一のときに備えて、ぜひ参考にしてください。
まずは冷静に症状を確認しよう
子どもが発熱した際、最初にすべきことは冷静になることです。
熱を測る
体温計で正確に体温を測定しましょう。平熱との比較も忘れずに。
一般的に、37.5℃以上を「発熱」と判断しますが、子どもの元気さや機嫌も重要な判断材料です。
他の症状をチェック
熱以外に以下のような症状があるか確認しましょう。
・ぐったりしている、反応が鈍い
・息苦しそうにしている
・繰り返し吐く、下痢をしている
・発疹やけいれんが見られる
・水分を全く取らない
家庭での応急処置
症状が比較的軽い場合、自宅でのケアが可能なこともあります。
水分補給
発熱により脱水症状が起こりやすくなります。お茶や水、子ども用のイオン飲料などを少量ずつこまめに与えましょう。
母乳やミルクの場合は、無理のない範囲で授乳を続けます。
衣服を調整する
厚着をさせると体温がこもってしまいます。通気性の良い服を着せ、部屋の温度を適切に保ちましょう(22〜24℃が目安)。
体を冷やす
熱が高いときは、脇の下や首元、太ももの付け根を冷やすと効果的。
ただし、冷やし過ぎると逆効果になる場合もあるので注意しましょう。
解熱剤の使用
市販の子ども用解熱剤(アセトアミノフェンなど)を使用する場合は、用法・用量を守り、必要最低限に留めます。特に乳幼児の場合は医師の指示を仰ぐことが大切です。
医療機関への相談や受診の目安
熱だけではなく、他の症状や子どもの様子から、医療機関への受診が必要かどうかを判断しましょう。
緊急性が高い場合(すぐに救急を受診する症状)
以下の症状が見られたら、すぐに医療機関に連絡しましょう。
・けいれんが5分以上続く
・息苦しさや呼吸の異常がある
・意識がぼんやりしている、反応が鈍い
・唇や顔色が青白い
・生後3か月未満の赤ちゃんが38℃以上の熱を出した
夜間・休日の相談窓口を活用
迷ったときは、以下の相談窓口を利用してみましょう。
#8000(小児救急電話相談)
夜間や休日に子どもの症状について相談できます。看護師や医師が対応してくれるため、受診の必要性を判断するのに役立ちます。
地域の医療情報サイト
近隣の夜間・休日診療所や小児科の情報をチェックしておきましょう。
翌日でも良い症状
以下の場合は、翌日以降の通常診療でも大丈夫なことがあります。
・熱があっても比較的元気で水分が取れている
・熱が下がらないが、ぐったりしていない
・他の症状が軽度で様子が普段とあまり変わらない