「保留児童」みなさん、この言葉ご存じでしょうか。
保留児童とは、認可保育園などに入所希望を出したが入ることのできなかった児童たちの事を指します。
保留児童は、待機児童とは少し違います。
保留児童の定義としては、親が育休中や求職中である場合。更には、保育のサービスを利用していない、などと微妙な境ではありますが条件があります。保育のサービスには、一時保育や預かり保育なども含まれるので細かい差がありますね。
では、待機児童とはどのような場合にあたるのでしょうか。
通園可能圏内の保育園に入所希望を出している場合は待機児童となります。親にとっては、待機児童も保留児童もあまり大差はありませんが、保育園へ入所できなかった児童の大半は保留児童となるでしょう。
送迎時間なども毎日の日常の中できちんと選択しなければならない条件となるので、特定の保育所を希望という条件も保留児童か待機児童のなかに含まれているとなると保護者がこだわりを持って園を選択すら出来かねないですね。
現在の基準では、日本全体で統一というわけではなく各自治体で基準が設けられている為、地域によってさまざまなルールが存在します。
待機児童ゼロを掲げている横浜市でも、待機児童の中に保留児童がいるという問題も明らかになってきています。いわゆる、保留児童は隠れ待機児童ということになります。
横浜市の待機児童ゼロを掲げた裏には数え切れないほどの保留児童がいたという問題も集計トリックですので批判が相次いでニュースにもなりましたね。市町村で独自の物差しとなってしまっているこの境は保育所の本当の需要を把握しなければ解決の見込みも無さそうですね…。
保育士不足も問題視されている日本では、この隠れ待機児童が増え続けているのにも深い関係がありますね。
保育士ニーズは高まるこの問題ですが、待機児童問題を解消するために最も力をいれて解決しなければいけない問題といえます。
安心してこどもを預けられるような社会が一刻も早く実現できるよう制度をきちんと理解し、整えることが最も重要です。