現役保育士必見!「処遇改善等加算」について

処遇改善加算という言葉をご存知ですか?処遇改善加算は保育士たちのキャリアアップの為に、保育士確保を目的に作った取り組みです。
保育士は、業務に対しての他業種と比べて給料が少ないと言われていますよね。保育士の待遇の改善のために国や各自治体で取り組みが始まっています。研修を受けて、キャリアアップを目指す処遇改善加算についてご紹介いたします。

保育士処遇改善手当について

離職率も高く、仕事の激務に対して給料が低いという理由で辞めてしまう保育士は全国的に後を絶ちません。2013年に作られた保育士処遇改善等加算から、年々内容が更新され2017年からは新制度の「技能・経験に応じた処遇改善」が始まりました。

処遇改善等加算

これらの制度は全国で働く保育士に適応されます。正社員として働く保育士だけではなく、パートもアルバイトも非常勤を含む全ての保育士が対象となります。
保育園内での役職といえば、「園長」と「主任」くらいしか思い浮かばないのではないでしょうか。役職が少ない為、キャリアアップが出来ないなどの問題を改善するために、処遇改善等加算では園長、主任だけにかぎらず三つ中堅役職を新設しました。それぞれの役職につくためには、一定の要件を満たし研修を受講する必要があります。

副主任保育士

給料に月額4万円のプラス
→経験年数概ね7年以上
→職務分野別リーダーを経験していること
→マネジメント、更に3つ以上の分野の研修を修了
→副主任保育士として発令される

専門リーダー

給料に月額4万円のプラス
→経験年数概ね7年以上
→職務分野別リーダーを経験
→4つ以上の分野の研修を修了
→専門リーダーとして発令される

職務分野別リーダー

給料に月額5千円のプラス
→経験年数概ね3年以上
→担当する分野の研修を修了
→職務分野別リーダーとして発令される

以上、3つの役職が追加されました。

中にある、キャリアアップ研修は、専門分野別に6つ、マネジメント研修、保育実践研修、の合わせて8つがあり、就きたい役職によって受けなければらない研修は異なります。

研修を受けるにあたって、各都道府県で指定されている研修実施機関に申込をしなければなりません。

個人での申込みではなく、保育園がまとめて申し込む形であるため希望したからといって受けられるわけではありません。
キャリアアップ研修は、条件を満たしていれば誰でも受ける事が出来ますが、まずはしっかりキャリアアップしたいという気持ちをアピールすることが必要不可欠であるといえるでしょう。

保育士として働くうえで、昇給はモチベーションアップにも繋がるので条件に当てはまる方は内容も複雑ですが考えて見るのもひとつの将来ビジョンとしていいのかもしれません